大ちゃんだけが、「世界」でしょうか?世界を読む。
政治家のパワハラも、スポーツ指導者によるパワハラも、根っこはみな同じです。
ぶっちゃけていうと、日大アメフト部の問題も女子レスリングの問題も、橋本聖子のタコチュー問題も、根っこはみんな同じなんです。
つまり、選手を大会に選出する権限のある人物が、その力を使って選手や組織を支配し、自分の思うとおりにしようとするという部分が、です。
それはもう、自分の周りの女性は権力を持った男には従うものだと思いこんでいる昭和脳のオッサンと思考回路は同じなのです。
聖子ちゃんの場合、あれはパワハラでなければセクハラだし、セクハラでなければパワハラです(笑)
そのどちらでもなければ「選考を左右する権力者と選手の癒着」になるので、今だったら一発退場の案件でしょうね。
そもそも、聖子ちゃん自身それを十分に理解しているからこそ、女子レスリングの問題がオリンピックの最中に発覚した途端、一切表に出てこなくなったんでしょう。
あの、リオ五輪の時には選手より前を歩いてヒンシュクを買ったほど目立ちたがりの聖子ちゃんが、平昌の後一切出てきていないことからも、事態を深刻に捉えているのがわかりますよね(笑)
来年は参院選があるので、こんなところであれをほじくり返されたくはないんでしょう。
今、下手に顔出しして、あれを忘れている一般人が思い出して選挙に響いたらまずいですからね。
4年前は「大人同士がお酒を飲んで羽目を外しただけ」と擁護されていましたが、報道によると写真の場所は「選手村」です。
そして選手村は、基本的に公的な場所でのお酒は禁止です。
お酒が禁止されていた場所で、その連盟のトップと選手がお酒を飲んで羽目を外していたというのが不謹慎なのは当然ですが、もし「お酒は飲んでいなかった」というなら「シラフであんなことをやってたんか~い!」となってもっと不謹慎なので、あの事件は2重にも3重にも「一発アウト」な案件だったのです。
やばいですよね?
あの当時はあれで終わりましたが、今はもう無理ですよね?
たった数年で、ここまで社会が変わるなんて、聖子ちゃんサイドにとっては思ってもいなかったことでしょうね。
だからこそ、あれをまた思い出して欲しくないからこそ、参院選まで出来るだけ目立たないようにするつもりなんだと思いますよ。
大ちゃんがテレビから消えたのも、案外聖子ちゃんの指示かも知れないですね(笑)
とにかく参院選で再選を果たすまで、忍の一文字ということです。
なんてったって、東京五輪が終わったら、今度は札幌五輪を誘致しようとしているんです。
まだまだ土建屋の森親父が公共工事を引き出そうとしているのですから、こんなところで落選なんてしている場合じゃないのです(笑)
聖子ちゃんの場合、安部内閣が「女性閣僚の登用を増やす」と発表した途端あの写真が出てきましたから、明らかに政争だと私は理解しているんですが、 多くの目があるところであんなことをやっていた時点で脇も甘そうなので、今後も極力選手に関わることのないようにしてもらいたいですね。
あんなことでアスリートの評判を下げられるなんてもう御免ですから。
今世間を賑わしている日大アメフト部も、根本は同じです。
選手を駒のように使う手法はもう今の時代には通用しないのに、逆らえば選手として終わってしまうと思わせるあたりが時代遅れなのです。
しかも監督が大学の№2という地位にいたため、大学は選手を犠牲にしても監督を守ろうとしたわけですよね?
監督を守るというよりも「常任理事」を、です。
日大をあそこまで築き上げてきた貢献者でもあるうえ、今現在実権を握っている人間を守ろうと、多分、弁護士などが入れ知恵をしたんでしょう。
非は決して認めてはいけない。
明確なことも一切言ってはいけないというやり方は、裁判に持ち込まれたときのための常套手段だと思うんですが、そもそも裁判になるかどうかもわからなかった時点で、なぜあんな方法を取ったのか理解に苦しみます。
あれは、国会で汚職などを追及されている政治家とかの手法ですよね。
今回のは最初に謝って監督職をすっぱり辞してしまえばこんなに大騒ぎにならなかったかもしれないのに、あんな対応をしてしまったから騒ぎが大きくなってしまったともいえます。
それもこれも、権力者が現場でその権力を振りかざしていたための弊害であり、権力者であるがゆえに切り捨てることが出来ずに学校そのものの評判を下げることになってしまっているわけです。
スポーツの指導者や連盟に圧倒的な権力を持たせることは間違いです。
現場が指導者に対しての忖度を優先させるようになってしまっては、選手のことは後回しになってしまうからです。
自分のお気に入りは優遇し、自分になびかない選手は認めない、試合にも出さない。
女子レスリングの背景にあるのもこういった単純な構図ですが、閉鎖的な競技であればあるほど、実績を持った指導者に権力が集中してしまうのは避けられないように思います。
連盟や協会はあくまで統括とサポート機関であるという原則から逸脱し、選手のあれやこれやに権力者が口を出すようになり、それにお金と権力がまとわりつくようになったらその組織は腐敗します。
スポーツを基盤とした利権の構造が出来上がるのです。
日大は、やってはいけないことをやった時点で監督を切るべきでした。
もちろん理事も解任です。
そこで、権力だけは手放すまいとしたその行動が、一般の人からは「みっともない」「卑怯」な姿に映ったのです。
アメフト部だけではなく、日大の生徒たちにまで影響が出ている以上、日大ブランドは大きく失墜したともいえますから、ここは監督と理事解任は当然のこと、理事を守ろうとした理事長も辞任しなければことは解決しないように思います。
そもそも、経営に権限のない「学長」が会見を開いたのに「理事長」が顔を出していないあたり、日大の闇は深そうです。
そういう意味では、橋本聖子を名誉顧問に据えていた関西大学の闇も深そうです。
新しく造る泉佐野のリンクにも聖子ちゃんは名前を連ねていますし、政治家をを頭に据えることで権威付けしたがるのは世の常ですが、そこに「選手ファースト」の視点が
ければこういった構造は変わらないのだと思います。
甲子園が最もわかりやすいのですが、子供たちの夢には常に大人達の欲が絡んできます。
夢をかなえるのにはお金がかかる。だからお金を出すほうに一定の権限があるのもわかります。
でも、今一度、そのスポーツは何のためにあるのかということに立ち返って欲しいと思います。
学校や権力者の利権や名誉のためじゃないですよ。
その選手の夢と希望をかなえるためですよ。
そして、夢をかなえるアスリートの姿を見ることで、回りの人間たちも勇気や喜びをもらうのです。
そんな、プロでもない若いアスリートの夢を食い物にしないで欲しいですよね?
そういった視点から見ることができれば、ことはもっとシンプルになるように思うのは私だけでしょうか。
スポーツ界には、利権や派閥などに捕らわれない、もっと健全な指導と選手の育成に立ち返って頂きたいと切に願う次第です。
以上