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毎週金曜日の葉担のお耳のご褒美。

羽生選手、初戦優勝おめでとうございます！

 

というわけで、とりあえず、より記憶の新しいフリーの感想から書いてしまいます。

 

採点にはあんまり触れません。だって初戦だしオータムだし（笑）。ジャッジングも新ルール導入後どうなってるんだかよくわからない状態。そんなことに羽生くんの初戦の楽しみを奪われている暇はありません（悟り）。

 

 

 

 

　プログラムは一言でいって凄みmax。怪我明けでまだ足をいたわりつつの状態なのに、よくこの超難プロをここまで滑りきってくれたとただただ感激。修正すべき箇所はGP初戦まで修正してくるでしょう。ひたすら楽しみです。

 

　印象的オープニングポーズからの4Loカムバックにまずは歓喜。そしてどう見たって加点5な4T。ここまでは多かれ少なかれ従来のパターン踏襲ですが、最初のスピンでさっそく新しさが。シットツイズルからのキャメルというなんとも意表を突くアイデアです。ごーっと漂う底知れないミステリアスさ。シェイのインスピレーションの源が「古事記」だったということで、この動きも地を這うヤマタノオロチを想起してしまう。そして電子効果音に見事にハマったチェンジフット。レイバックで徐々に右手を喉元にやるフィニッシュも、痒い所に手が届く振り付けなんですよねー。

 

　ステップシークエンス。ディフィカルト3連はまずは右足のロッカーカウンターツイズル。そして左足のロッカーカウンターカウンター。レベル3だったのは最初のクラスタのエッジが甘いと判断されたかな（しろーとの推測）。GOEは＋4を付けたジャッジが多かったですね。最後にシェイが好きだと言っていた仰け反って手を伸ばすポーズがありますが、そのギュッと全身に力を込めた動きから一転、物憂げな表情で美しく伸ばされたフリーレッグに引っ張られるようなRBIループを持ってStSqは終息へ。なんと魅惑的な流れでしょうか。いやー、美青年は何やっても様になるな！…じゃなくて〜、物語が濃い！特農です！！

 

　こんなことを書くと語弊があるかもしれませんが、このプロの羽生くんからは過去最高レベルの「男性らしさ」を感じます。オールバックのせいだけじゃなく（笑）。厳しさ、力強さとか敏捷さを強調した振り付けというのもあるでしょう。でもなんというか、ことさらドヤらずともラブストーリーでなくとも、ああ男性らしいな、って思えました。プルシェンコイズムなのかもしれない。あるいは、シェイの「触れることで愛を感じる」という言葉など考え併せると、古事記に含まれる神話的官能的側面が一役買っているのかも。色気とかそういう表層的なことではなく、「創造」に必要な要素としてね。Originからの創造。ほんと濃いものを感じます。もちろん羽生くん自身が抱くストーリーはシェイの言うように謎なので、これらは単なる私の思い込みですが。

 

　で、後半クワド2連続のあたりはジャンプのための滑り。ここはジャンプに徹して然るべき部分です。その後始まる壮大なコレオシークエンスは圧巻の一言。もうね、ここから3A2Tも3Aの後もシットスピンに至るまで全てがコレオシークエンスだと言ってもおかしくないです。まさにエピック。

 

　これは究極のスキルとコントロール能力を持つスケーターが見せる息もつかせぬ究極の数分間ですよ。オータムOriginに、羽生結弦の最高傑作の萌芽を確かに見たという興奮を感じています。シェイと羽生くんの創造性が相互にスパークする振り付け作業の様子が眼に浮かびます。衣装もゴージャスでカリスマちっく。最高か。

 

 

 

 

あいこんばんわ♡