受験の最新情報セレクト!

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受験 知恵を、集めて、つくる。

Side C
モデルのキュヒョンとの撮影の後、
ユノの前でキュヒョンから頬にキスされた
多分、それに嫉妬したユノが僕を連れ出して
撮影の合間、誰にも秘密でキスをした
擦った頬も、ユノと何度もキスをした唇も
撮影用のメイクが取れてしまったから、
ヘアメイクさんに直して貰うことになった
「皆言っていますが…
今日のシムさん、いつもより雰囲気が柔らかくて…
ユンホ君が見学しているからですね」
鏡越しに目が合って、
普段なら何も気にせずにいられるのに
ユノの名前を聞いたら、普段と違う、なんて言われたらより一層気にしてしまう
「…親戚なので…」
「ふふ、とても心を許しているんだなあって
ここだけの話ですが、皆驚いて、喜んでいたんですよ」
驚く、は何となく分かるけれど
喜ぶ意味が分からなくて首を傾げたら鏡の中のスタッフがまたくすりと笑う
「気を悪くされないでくださいね
シムさんは…他人に
興味が無さそうに見えていて…
でも、ユンホ君を見る目がとても優しかったので」
「…別に、普通です」
自分を曝け出す事は少し、いやかなり怖い
隠す事が当たり前だったから、
知られる事はまるで弱点を晒すような気持ちなんだ
「はい、出来ました
今度は擦ったりしないでくださいね」
「ありがとうございます」
もうキュヒョンの撮影は終わったし、
おかしな事をしてくるやつはいないから大丈夫
心の中で大きく頷いた
元居た部屋に戻ると、次のセットが組まれていた
それは女性誌では良くあるもので、
用意されていたのはベッドだった
「あれ…」
部屋を見渡しても、扉の傍の椅子を見てもユノが居ない
今度こそ本当にトイレにでも行ったのだろうか
誰かスタッフに聞こうかとも思ったけれど、
また『ユンホ君を見る目が優しい』だとか
『特別』だとか言われてもどうすれば良いか分からないから止めよう、そう思ったら男性スタッフと目が合った
「次の撮影も相方がいるので」
「え?」
にこり、と笑ってそう言われたけれど聞いていない
いつも、予定は教えてもらうし今日はキュヒョンとだけだと聞いていた
それでも急遽変更になったのだろう
そのくらいにしか思っていなかったんだ
「じゃあ、まずはMAXだけで…
ジャケットだけ脱いでもらえますか?」
「あ…はい」
ジャケットを脱いで、タイも緩めた
シャツとスラックス姿でベッドに上がった
相変わらずユノの姿は見えなくて…
何かあったのかと不安になって、やっぱり聞こう、
そう思ったその時…
「え…」
扉が開いて入って来たのは、キュヒョンを担当していた男性ヘアメイクのスタッフと、そして…
「ユノ…」
さっきまでTシャツにデニムパンツだったのに、
白いシャツに黒いスラックス姿で、さらりと流していた黒髪はかき上げられて額が覗いているのが珍しい
いつもより格段に大人っぽくて、
思わず見蕩れてしまって、慌てて頭を振った
「あのっ…あれは一体…」
腰掛けていたベッドから立ち上がったら、
ユノが僕を見つけて嬉しそうに笑った
黙っていると一気に大人になってしまったようなのに、
笑顔はいつものユノで、少し安心した
「チャンミン!どう?似合う?」
こちらに向かって大股でやって来て、
カメラマンやたくさんのスタッフがいる事もお構い無しに僕の隣に立ってくるりと回って見せた
どうも何も、正直物凄くどきどきしている
切れ長の瞳が強調されて、
脚の長さがとてもよく分かって
男らしくて…
「チャンミン?」
「え…あっじゃなくて!あの、これは一体どういう…」
呼び掛けられて我に返った
撮影中なのにユノをかっこいい、なんて…
慌てて咳払いしてユノに聞いたら嬉しそうに笑うんだ
「これ?さっきのキュヒョンが着てた衣装なんだって
あいつと一緒なんて嫌なんだけど…」
「ユノに聞いてるんじゃなくて…!」
呑気に笑って話すユノ
スタッフの方達も何も言わないどころかユノを見て感嘆の声を上げていて事態が全く飲み込めない
「チャンミンがメイク直しに行っている間、
俺も声を掛けられたんだ
記念に、少しだけ撮影してみないか?って」
「記念って…」
「ほら、チャンミンの撮影もあと数日なんだろ?
だからじゃないかな…」
どうすれば良いのか分からなくてカメラの向こう
スタッフの方達の方を見たら「大丈夫ですよ」と
サムズアップされた
「せっかくだから記念に、と話を持ち掛けたんです
ユンホ君もシムさんと写真を撮りたいから、と…」
「この子は受験を控えた学生です
撮影なんてそんな…」

そう言ったら、くすりとカメラマンが笑った
「君のそんな顔、初めて見たよ
撮影しよう」
「え…ちょっ…」
止めようと思って手を伸ばしたけれど、
誰にも届くこと無く降ろすことになった
ユノは大人のような顔でくしゃりと笑い、
隣で「どう?」と小声で聞いてくる
「…心臓に悪い」
そう言ったら、「良い意味で良いんだよね?」
なんて、またもや笑うからどきどきが止まらないんだ
おまけのような撮影、と言われた
そこからはスタッフがきびきびと動いて、
いつも通り指示を出されて僕はそれに従う
ユノは緊張しているようだけれど楽しんでいて、
「別人になったみたいだ」と朗らかに笑った
僕なんて未だにカメラに慣れないし、
そもそも本当は撮られる事だって好きでは無くて…
けれども、ユノと一緒ならそれも良いか、なんて思えた
ベッドに肘を付いて俯せに横たわる
隣にはユノが腰掛けていて…
視線をユノの方へ、そう指示された
今日キュヒョンと一緒だったように、
誰かと一緒に撮影する事だって良くある事
誰が居たって関係無い
何も思わないし、仕事を淡々と行うだけ
それなのに…
「ベッドの上でチャンミンに見つめられる、なんて…
どきどきする」
「……っ…変な事言わないでよ」
ユノはカメラを向けられても緊張しない様子で、
座ったまま僕を少しだけ覗き込んで
唇の端を持ち上げて笑う
「え?変じゃないし、俺のせいじゃないよ
チャンミンの色気が凄いから悪い」
ユノの様子はいつもと変わらないのに、
いつもと違う格好、いつもと違う髪型、
いつもよりも大人っぽい姿に…
どんなモデルとだって、どんな有名だというカメラマンとの仕事だってどうでも良いと思って来たのに、
顔が熱くてもう視線を向ける事なんて出来ない
素の顔をカメラに撮される事が恥ずかしくて怖くて、
ポーズを変える振りで視線を逸らした
「いつもと違う雰囲気で良いですね
もう少し近付いてみてもらえますか?」
それなのに、カメラマンは嬉しそうに『近付いて』
なんて言うから内心ぎょっとした
今の僕が、カメラに、撮影を見守るスタッフの方達に、
そして隣にいるユノに…どう映っているのか怖い
なるべく冷静でいたくて起き上がった
ベッドの上で片膝を抱えるように座って、
カメラマンからの指示を無視してユノから背を向けた
「チャンミン?見てくれないの?」
「……」
気付かない振りをしているのに、 
ユノはどんどん近付いて後ろから肩に手を掛けてくる
シャッターを切られる音だって、
向けられる数多の視線だって
仕事だからと割り切って、もう何も感じずに鈍感でいられたのに、ユノが居るとそれだけで『いつもの僕』になってしまう
「チャンミン?」
吐息が首にかかって少しだけ震えた
「ユノを…連れて来なければ良かった」
「どうして?」
シャッターの音に紛れて小声で話す
「…『こんな』顔…見られたくない」
「……俺の事が好きで仕方ないって顔?」
「……っ…ユノ!」
思わず振り向いたら、
いつもよりも色気に溢れた顔で笑う
こんなの、ユノが大人になったら僕の心臓はもたなくなってしまうんじゃないだろうか…
「大丈夫です!ふたりとも良かったですよ」
「え…あ、ありがとうございます」
男性スタッフの声に引き戻されて、頭を下げた
「ありがとうございます、記念になりました
あっ俺そろそろ行かないと…」
「え…もうそんな時間?」
「うん、バイト行なきゃ」
あっという間にいつもの顔に戻って笑うユノ
僕なんかよりも余っ程モデルに向いているんじゃないかなあ、なんて思った
………………………………………………
僕は着替えてあともう少し撮影が残っているけれど、ユノはコンビニのバイトに行くから、とあっという間にTシャツとデニムパンツ姿に戻って、スタッフの方達に挨拶をして帰っていった
「ユンホ君、将来有望ですね
堂々としてるし雰囲気も有って…
シムさんに負けていなかったです」
女性スタッフは笑顔でそう言うと
「ですよね?」と同意を求めてきた
「僕なんて、彼には敵いませんよ」
   
「ふふ、
やっぱりユンホ君はシムさんにとって特別なんですね
今日はとても良い撮影になったと、
スタッフ皆で話していたんですよ」
「親戚、なので…」
恋人を親戚のこども、なんて言うのが
こんなにも胸がちくちくする事だとは思わなかった
けれども、カメラマンの男性に呼ばれて撮影したデータをチェックしたら…

「MAXのこんな顔、本当に初めてだよ

俺がどれだけ頑張っても引き出せなかったのに、
ユンホ君には一瞬でやられてしまったね」
「…いつもと変わりません」
そう言うのが精一杯だった
だって、何の言い訳も出来ないくらいに僕の顔は素のままで、視線が合っていなくてともユノの事が好きなんだって、そんな気持ちが透けて見えるようだったから
けれどもきっと、スタッフの方達は単に仲が良いだけ、としか思っていないだろうから動じていない振りをした
「これ、撮っても良いですか?」
「ん?ああ、大丈夫だよ」
「…ありがとうございます」
ふたつ折りの携帯電話を取り出して、
モニターの中に居る大人のようなユノと、
曲がりなりにもモデルの癖に、ユノに引き摺られてたじたじになっている僕を写真に収めた
コンビニのバイトは夜7時までの3時間だと言っていた
早く終わらせて僕の家に来るんだと、そう言っていた
撮影の事、写真の事、早くユノと話したい
僕が見てきたどんなモデルよりも、
芸能人よりも、
ユノが一番かっこよかったんだって
早く伝えたいんだ
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今朝は中身の無い記事が不手際で上がっており、
申し訳ございませんガーン
以前タイトルだけつけてそのままになっていた記事が
編集画面内で行方不明になっており存在を忘れていて、
それが今朝に予約投稿されていたようです・・・
コメント、メッセージ、DMで教えてくださった皆様
ありがとうございますしょぼんあせる
このお話は別で作っていたので驚いて、
もう本当に穴に潜りたいくらい恥ずかしいです・・・
ちなみに、一文字だけ入力されていたのは
本文を入れないと保存出来ないからです・・・
恥ずかし過ぎるので、
ホミンちゃんの恥ずかしい営みを妄想したいです・・・
このお部屋の文章の著作権は全て私個人に帰属し
いかなる媒体への転載転記共に禁止致します

ロハスのことを考えると受験について認めざるを得ない俺がいる

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