受験ほど素敵な商売はない

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の続きです。

最初から読みたい方は→

 

今さら何言ってるんだよ！

戻れるわけじゃないじゃん。

 

この時点で元旦那と付き合って１年半。

結婚式場の申込を済ませていた。

（そう、よ。笑）

 

「私、結婚するから。」

 

 

A「結婚！？まさかあのお迎え野郎？」

私「そうだよ、Dくん。」

A「お前、何であんなのに引っかかるの？」

私「あんなのとか言わないでよ」

 

A「お前、金目当てだな！スペック狙い！」

私「ど～ゆ～意味？」

A「あいつエリートだし、実家金持ちだし…」

私「それの何が悪いのよ！」

A「やっぱりな！お前は計算高いから」

私「賢いって言ってよ！」

 

相変わらずAさんは全てお見通しだった。

そう、私が元旦那と結婚を決めた理由は

お金で苦労することはないだろうと

そういう現実的な打算があった。

 

元旦那はいわゆるエリートで、

この人なら間違いないだろうと思った。

しかし、そんな私の予想は、
数年後、見事に外れることになる。

 

Aさんにしても、元旦那にしても…

若い頃の私は、ホント呆れるくらい、

仕事出来る男が好きだった。。。

今は全く興味ない（笑）

（参考→）

 

A「まあ、顔は俺の方がカッコイイな」

私「その自信どこからくるの！？」

A「お前に俺はもったいない！」

私「バカなの！？だいたいアンタが…」

 

と言いかけてやめた。

いつも言い合いになって喧嘩して、

付き合ってた頃みたいだなって…
そう思ったけど、言わなかった。

 

もう二度とAさんに会うことはないだろう。

だから最後に聞いた。

一番知りたかった事。

 

「なんで…家事手伝い女と結婚したの？」

 

Aさんは苦笑いしながら、

「家事手伝い女って…。はたから見るとそういうことになるかもしれないけど、あいつ小さい頃から本気でバレエやっててさ、習い事のレベルじゃなくてプロ目指してて…

 

大学は舞台系の学科があるとこ受けて、いろいろ経験積んで、卒業後はバレエ団っていうの？すげえ狭き門を突破したらしいんだけど、怪我して…」

 

２０代前半、２年ほどリハビリに費やした。

でも復帰することが出来ず挫折。

 

３歳から２０年以上打ち込んできたバレエ。

ダンサーとして踊ることはもう難しいけど、

「いつか自分のバレエ教室を開きたい」と

ようやく新しい夢を持てるようになった。

 

地元の区民センターでバレエを教えたり、

バイト（うちの会社の受付嬢）をしたり…

そしてAさんと出会ったという話だった。

 

そうだったのか…

知らなかった。噂で何となく聞いて

苦労知らずのお嬢様だと思い込んでた。

 

何の努力もせず、受験も就活もせず、

親のスネかじって働かない、

わがままお嬢様だと思ってた。

 

大学までエスカレーターって言ったの誰？
全然話違うじゃん（※それが噂というものです。。）

 

Aさんの奥さんに、心の中で詫びた。

ごめん。キレイなだけじゃなかったんだ。

言われてみればあのスタイルと姿勢の良さ！

長年バレエで努力した美しさだったんだ。

 

あなたは、Aさんが好きなタイプの

「目標持って頑張ってる女」だったんだね。

 

その瞬間、私は全部分かった気がした。

Aさんの奥さんがなぜ不倫したのか。

 

明日に続きます→

 

※以前UPして削除した記事を

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