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おはようございます(・∀・)
外気温が高い時に冷房運転で部屋がキンキンに冷えるそこのあなた!
きっと除湿不足ですよ。冷房エネルギーが室内に多く残ってしまってるので、寒いのでしょうね。超断熱の家では冷房のエネルギーは家の外に排出しないと家が冷えすぎちゃうのです。
え?冷房エネルギー捨てちゃうの?窓でも開けるの?と思うでしょう。エアコンにはドレン管という水を家の外に捨てる仕組みがあって、消費電力が同じ場合、捨てる水が多いエアコンの運転をすれば家の中が冷え難くなるのですよ。
なんのこっちゃと思うかもしれませんが、エアコンから出る水は結露水といって、エアコンの室内機の熱交換器が冷えることで室内の水蒸気が結露して生まれる冷たい水です。
この冷たい水は冷房エネルギーが形を変えたもので、この水を家の外に捨てている状態が保てれば室温低下が抑制できるのですよ。もちろん冷房エネルギーの全部は捨てきれません。
熱交換器の温度を下げるには、設定温度を下げ風量を絞るのです。風量が多いと暖かい室内の空気が熱交換器を沢山通過してしまい、熱交換器の温度が下がり切りません。
熱交換器の温度が上がると結露が減り、エアコンの冷房エネルギーは沢山の涼しい風として室内に排出されてしまい、超断熱の家ではキンキンに部屋が冷えるのです。
設定温度を下げてエアコンの風量を最弱にしても結露しない場合は、私のようにエアコンにフィルターを被せるなどして、風量をもっと絞ると熱交換器の温度が下がるのですね。
エアコン内部で結露水を沢山発生すると冷たくて少量の除湿された風がエアコンから出てきます。これが家中の暖かい空気と混ざって適温低湿度になるのが全館冷房の仕組みです。
風量が多いとエアコンから除湿不足の涼しい湿った風が沢山出てきて部屋が冷えます。このエアコン運転は即ち、設定温度27~28℃とか自動運転の場合などです。
エアコンを人に冷気が直撃する場所に設置された方は、設定温度を下げると冷たい少量の冷気に耐えられず設定温度をあげると室温は下がるけど除湿が進まない状態に陥ります。
空気の中の熱には顕熱(温度)と潜熱(湿度)があって、例えばエアコンを120Wの消費電力で運転しているとしましょう。
この消費電力の内、室温低下と除湿のいずれに多くを使うかによって、室内の状況が変わります。消費電力が除湿側で使われれば、温度が下がり難くなり、これが弱冷房除湿の仕組みですね。
設定温度が高く風量を大きくした場合は、熱交換器の温度が下がり切らず、結露しないので潜熱(湿度)が大きく減らず、顕熱(温度)が大きく下がります。
逆に設定温度を低く風量を小さくした場合は、熱交換器の温度が下がり、結露水が増えるため潜熱(湿度)が大きく減り、顕熱(温度)が大きく下がりません。
家庭用エアコンは熱交換器が1個なので、顕熱と潜熱のシーソーゲームなのですヽ(`Д´)ノ
前置きが長くなりましたが、論より証拠で21℃設定(23℃だとサーモオフが頻発する)の我が家のダイキンの冷房運転をご覧ください。深夜2時に目が覚めてしまった私(;・∀・)
エアコンは21℃設定ですが、エアコン吹き出し口の温度は19.7℃と結構高いです。これは厚手のフィルターをエアコンに被せて風量を絞っているからです。
もう一回言いますけど、風量を絞って設定温度を下げると熱交換器が冷えて冷房エネルギーが除湿側(潜熱)に取られるため、室温(顕熱)低下は少なくなるのです。
とはいっても、21℃設定だとエアコンに近い部屋の室内はやや肌寒いです。省エネのために服を着て対応しますが、寒さに弱い方は再熱除湿付きのエアコンをご利用ください。
早く梅雨が明けて気温が上がって欲しいものです。。
21℃設定だと消費電力を心配されると思いますが、風量を最弱設定すればエアコンは低レベルの運転になりますので、現在は赤で囲った部分の68Wです。サーモオフギリギリの全館冷房の究極がこの状態です。
ずっと消費電力68Wではありませんが、68Wって白熱電球1個分ですよ。
設定温度下げて風量を最大にすればエアコンは最大稼働だと判断して消費電力はガツンと増えますが、風量が少なければ稼働は少ないと判断して大きな消費電力になりません。
ちなみに左のモニターの青枠内は除湿運転をしていない状態のさらぽか空調の消費電力で63Wです。カタログ値は90Wなのですが我が家は気積が小さいので少ないようですね。
一階のリビングの様子です。23.2℃、61%、12.7グラムです。相対湿度が60%を少し超えてますが、この湿度計は少し高くでるので、一応合格としましょう。
現在は外気の絶対湿度が低いですが、ざっくりと計算してみます。
屋外 15.7℃、90%、10グラム(重量絶対湿度)
リビング 23.2℃、61%、11グラム(重量絶対湿度)
内部発熱がありますので、省エネ基準の顕熱4.65W/m2と潜熱1.16W/m2によれば、Q値が0.95Wで床面積が86.47m2なので、顕熱が423Wで潜熱が106Wです。
顕熱負荷(温度)
=(23.2℃-15.7℃)*1.2*0.24/0.86=2.51W/m3
家の気積が207.53m3(86.47m2×天井高さ2.4m)で、内部発熱が423W。
(2.51W×207.53m3)-423W=98W
潜熱負荷(湿度)
=(11.0g/kg-10.0g/kg)÷1000*1.2*2501/3.6=0.77W/m3
家の気積が207.53m3(86.47m2×天井高さ2.4m)で、内部発熱が106W。
(0.77W×207.53)+106W=265W
冷房負荷でいうと、温度が98Wで湿度が265Wでしたので、全熱で363Wで現状では冷房負荷が非常に低い状態でした。顕熱負荷と潜熱負荷の割合だと3対7ですね。
全熱が363Wでエアコンの消費電力が68WだとすればCOPは5.3です。
今は冷房負荷が低すぎてCOPがそこそこですが、24時間全館冷房を突き詰めていくと、盛夏にはCOPの異常値が現れます。これは研究者の間でもCOPが9程度までなると言われています。
COPというのは成績係数といって、かけた1の電気に対して何倍のエネルギーが生み出せる
かということですが、夏は室内の温度差が少ないため運転次第でCOPが伸びるんですよ。
24時間エアコンを運転すると、瞬発力を問われない自動車の高速道路のような運転になるため、燃費が良くなるのですね。
エアコン単体で省エネ性を評価してもあまり意味がなくて、省エネは家の性能とそれに合ったエアコンの運転方法の両方を知らないと論じる事はできないでしょう。
エアコン全館冷房はCOPが9の世界まで辿り着けたら、完成かと思いますが、それには小型のエアコンと超断熱の家が必要なんですね。
以上、今日も読者は激減の巻でした(;・∀・)
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