方言 新・総合生活産業
最近読んだ本の1つ
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ヘレン・ケラー と サリヴァン先生の伝記を
日本の明治時代に おきかえた フィクション
私は ヘレン・ケラーの伝記は 子どもむけのものしか 読んだことがなく
劇などになっているものをみても
動物のようなヘレンと 格闘して 指文字を理解させて 成長させる
というイメージが強く
2人にだけ注目しがちで・・・
でも この小説では
明治時代における障害児者への差別 というものにかなりふれています
障害者が家族にいると 身内は 結婚も決まらず
その存在をかくそうと 座敷牢にいれようとします
その死をのぞんだりします
障害者 貧困層 女性への 差別
学ぶ機会さえ 与えられない時代
安(サリヴァン) は 家族からも れん(ヘレン)を守らねばなりません
マニュアルのない時代に 手探りで 教育方法を考えないといけません
その安の姿に 障害児の親である私たちが 通ってきたこれまでを
重ねてしまいます
他害に こころもからだも 傷つけられ
だけど やはり 目の前の子をどうにかしたくて・・・
理解ある女中さんの
「お嬢さんを 犬っこの子どもだと思えば どうすればいいか
考えられるんじゃねえかと」
という言葉に
安は 最初 れんのことを 犬あつかいするのか と 怒り
いや そういう意味ではないのか と 教育方法を考え直します
親犬が 子犬を育てるとき
ぬくもりや 母乳という 安心とごほうびがあるからこそ
成長できるのではないか
れんの教育方法にそれを使います
自閉の子育てを ふと 思いました
普通の子育てより 一層 「ごほうび」というものをわかりやすくした教育
常識から はずれたところに 正解があったりするんですよね
れんは 身内から 毒殺されそうになります
それほどまでの 強い憎しみ 差別感情に私やうちの子はまだ
出会っていません
現在も 差別はあります
だけど 比較にならないほどの差別に満ちた100年以上昔
医療もいまより遅れ 療育というものなどなかった時代
もし うちの子がその時代にうまれていたら
長男は 20歳まで 生きられなかったでしょうし
三男も 座敷牢だったんでしょうか
次男の障害はひたかくしたことでしょう
(刺激をたって リセットするという意味では
座敷牢的なものが 必要な場合もあるんですけどね
でも それは 牢であっては いけないんですよね)
(身内に 障害者と名がつくものがいたらいけない時代だと
いわゆる軽度の障害を 障害とみとめるわけない時代ですね)
そこまで 昔でなくても
私が 子どもだったころの時代に 三男のような子を育てることを
想像しただけで 震えがきます
自閉というものが 一般的ではなく
知識もなく
我が家 田舎でしたので 幼い頃は くみ取りトイレで
子どもだった私は うっかり スリッパをおとして 怒られたことがよくありました
三男だったら・・・ スリッパだけでは すむまい・・・
電子レンジだって
蛇口からお湯がでてくるのだって
最初からじゃなかったですもの
便利のよさ 知識 理解ある人
昔にくらべたら 比較にならないほど多い この時代
私たちはめぐまれています
小説のなかだけでなく
100年前にも 200年前にも 確実に 障害ある人はいたはずです
苦労した家族がいたはずです
これまでの人たちのおかげで
昔より 障害児が 暮らしやすい時代がきたように
これからの子どもたちのために
もっと 障害理解がすすんだ世の中にできるよう
私たちは 動かないといけない
いろんな思いがわいてくる本でした
この小説の冒頭
人間国宝の候補にあがっている女性が
乞食同然の盲目の老婆で
もう 自分はこのままでいい 三味線はひかない という話から はじまります
え?
日本版小説のヘレン・ケラーは 三味線の道を歩むの?
と 最初思ってしまいました
だけど
彼女は まだ 幼かったころの れんの友人という設定の登場人物でした
そのキワにも こころ 震わされます
才能あるのに それをのばしてもらえない
教育の機会をあたえられない 子どもが 今も たくさんいるかと思います
全ての子どもに 成長の場をあたえられますように
と 祈らずにはいられませんでした
れんは 安によって 成長するのですが
別宅から 自宅へもどると
れんの母親が 成長したれんに会った喜びゆえに
「今日だけ」「今だけ」と れんをあまやかします
すると すぐにれんの退化が はじまります
うっ・・・・
耳がいたい・・・・・
それって もしかして 入院中の三男と 私も 似たようなもの?
三男との今後の接し方
もっと 考えよう
この めぐまれた世の中に いるのだから
もっと がんばれる
・・・・・・はず
ついでに 最近読んだ本の感想かいておきます
1,512円
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主人公のうちの一人の子ども時代の話には ひきつけられてよんだものの
その後は 服への愛情に満ちた人たちの 仕事の舞台裏的な話かと
ちょっと がっかりしそうになって (洋服への愛のない私)
その後 ちょっと ドラマチックで 偶然がすぎる と 思いつつ
とてもひきつけられて 読みました
ドラマ化とかあるといいなあ
648円
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うーん
1,296円
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「屋上のテロリスト」があまり好きではなかったし・・・
と 思いつつ 本屋大賞8位だし・・・ と 読んでみました
セリフまわしが あまり 好みではないし
広島もでてくるのだけど なんだか 方言もとってつけたような気がして・・・
でも おもしろかったです
1,728円
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絶対にゆるせない犯罪を過去におかした 御子柴弁護士シリーズ
今回のどんでん返しは 冒頭にあったか
という うまさでした
1,620円
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やさしくていい人しかでてこない話で 世の中そんなにうまくいかない って思うのに
こころが ほんわかします
お母さんのセリフ
そのまま 引用していいのか わからないので 概要
窓がなければ花をおけばいい 光がはいらなければ絵をかければいい
家は すむ人が 明るく あたたかくするもの
小さくて古い家でも 気持ちよい家にする
読んでいるうちに ああ 一戸建てがいいな
って 思ったけど
私は私
身の丈にあった この小さなマンションの部屋で たのしく暮らそうと 思ったのでした
1,728円
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震災のあった地では 生活保護をうけることが 一層むずかしく・・・
そんななか あった 残酷な殺人事件
という話
犯人は 途中わかったものの 犯人がいま 何者かまでは わからず
なるほど・・・ という話
おまけ
きのうはとてもいい天気
買い物へ行く途中 橋の上から上流をみればこんなかんじ
もっと 右によって 写真をとれば 瀬戸内海の小島がういた 海をきれいに
とれたのに
橋の上で 自転車にまたがったまま とっていて 人の邪魔になっていて
慌てて・・・・
呉の中央部 平地は
畑もなく アスファルトだらけの味気ない街ですが
海や 山は 近いです
↓ぽちっとしていただけたらうれしゅうございます
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