大谷の耐えられない軽さ

　まさに『台風の爪痕』という表現がピッタリ。

　今朝、自宅のドアを開けたら通路に沢山の葉っぱが積もっていて昨日の台風の強風で飛ばされてきたのが明らか。

そして1階から外へ出るとあらゆる残骸が道路に散らばっていて、かつ公演の大木が根元から一気に倒れたり大きな枝があちこちに飛び散っていたり・・ともの凄い暴風が吹き荒れた爪痕です。

　こちらのブロガー様が書かれていたように、大阪市内に吹き荒れた最大瞬間風速47mって大谷翔平投手の160kmの剛速球並みだということ。

47m/sって言われてもピンとこない感じですが時速160kmと聞けばすさまじい勢いだというのが良く分かります。

　そりゃそれほどの暴風が吹き荒れたらマンションでも揺れるよなぁ、そしてあらゆるモノが飛んできても全く不思議じゃない、屋根が吹っ飛ぶとかトラックが横転するとかも当然の様な感じですね。

　こんな超非常事態にもかかわらず、昨日は暴風が吹き荒れるのが分かっていながらも敢行（愚行と言っていい）した宝塚歌劇、しかも梅田芸術劇場の星組公演なんて16時の公演までやってしまった。

　冗談で昨日は昼頃に自宅に戻ったのでお○ぴで星組公演のチケットが無いかなぁ？なんて調べていたら、横にいた家内から「よくやるわなぁ、こんな天候で星組見に行くのがココにいるわ」なんて。

　「いやぁ行きませんよ、こんな日に出かけて頭の上に何が飛んでくるか分からんのに行きませんよ〜」って。

ケガでもしたら笑いもの同然ですからね。

　仮にチケットを買えて16時公演に行くなら自宅出発15時、まだまだ暴風が吹き荒れていて公園を歩いていたらひょっとしたら大きな枝の直撃を受けていたかもしれない・・・なんて冗談にもならないことに。

　大劇場の公演終了が14時、確かに11時開演の時には風もなく雨もなく薄陽が出ているような状態でJRを除いては阪Q電車も平常運転でした。　

　しかし終了時14時は誰がどうみても直撃時間とバッチリ重なり、電車も運行とり止めになることも前夜からアナウンスされていたにもかかわらず、何とまぁ愚行としか言いようのない11時公演平常通り・・・。

　台風が通過するまで待っていたらええやんみたいな完璧なブラック企業そのものの観客（ファン）の安全無視。

そりゃね、せっかくの貴重なチケット持っていて公演すると知ったら誰もが行きますよ〜。

　そこをグッと堪えて（かどうか知らんけど）勇気ある撤退《決断》も必要、どっかの会社のように武勇伝を繰り広げるなんてこの時代には全く合わない。

　結局は阪Q宝塚線が動いたのは良かったけど、終日運休だったらどうするつもりだったんでしょう。

まさか、梅田、神戸、京都方面へ専用臨時バスでも運行してくれた？、そういう計画だったらまさに阪Q電鉄・歌劇事業部のこれぞ『神対応』と言えるでしょう。

　地震の時も、前回の台風20号の時も公演敢行ってうーーん何だか考えさせられる対応です。

しかしハッキリと言えることはこれはファインプレイでは決して無いということ。

　ファインプレイなら、昨日は休演にして今日の休演日に振り返る、これなら誰も不思議に思わないと思うのですが。

　そして大阪、いや関西の玄関口、関西国際空港が大変な事になってしまっています。

いつも大災害が起きたら《想定外》という言葉を意図も簡単に安売り状態で使われますが、そもそも《想定》っていったい何？

　海上の人工島に造られた関西国際空港（関空）、伊丹空港の騒音公害問題や狭隘化に伴って狭い土地には人工島に空港を造るしかないという考えは間違いでは無いと思います。

　しかし陸地（泉佐野）と関空はたった1本の関空橋で結ばれているだけでしかも鉄道（JR西日本と南海電鉄）との共用ですからここがアウトになれば関空は見事なまでに孤島となってしまいます。

　このような災害時には《想定外）の、これこそ《想定外）、のタンカーが関空橋に激突して道路（陸地側から関空へ向かう車線）を破壊して更には鉄道にも・・、ということが起きてしまいました。

　そして水没、どこまでが《想定内》なのか《想定外》なのかは知りませんがあっと言う間にメイン滑走路（A)とターミナルビルまで水浸しになり、停電、ターミナル内に残された客、更には関空島で仕事をしている人たちが出るに出れない状態になってしまいました。

　もう1本新しく出来たB滑走路はA滑走路よりもずいぶん海面から高く造られていたので水没することもなく、ピーチアヴィエーション専用の第二ターミナルとFEDEXが使用する貨物HUBは水害に遭わずにいたという状況だそうです。

　関空は伊丹空港のように離発着の時間制限が無く、文字通りの24時間運用ですから、早朝便や23時以降に到着する便があって非常に便利ですが、今回の被災でどれくらい回復までかかるのかが気になって仕方ありません。

　私は遠征予定もなく何とも影響がありませんが、我が家の花担さんは今週末から東宝での花組公演が始まるので気になるところでしょう。

　さてさて・・・、今�
��のスカステニュースでは花組東京公演の特集のような感じでしたが、やっぱり稽古場風景とか見てしまうといやぁチケット欲しいな、なんて思ってしまって当然でしょう。

夏歌特集もあったし、ゆきちゃんとじゅりあおねえさまの話なども更に『私を東京・花組へ連れてって』状態になってしまいますね。

　宝塚HPでは東宝公演を飛び越えて、花組3分割外箱シリーズの素敵なポスターが目を楽しませてくれます。

　本隊とも言うべき、みりお氏＋ゆきちゃんのコンサート「Delight Holiday」

そっかぁ、先行画像と同じコンセプトで攻めてきましたね。

　花組と言えば正統派黒燕尾、みりお氏と黒スーツに蝶ネクタイはホントに麗しい、そして小道具に黒いハットかい

もう好きにしてって＝笑＝

　そしてこちらも見逃せない全ツーポスターはとってもカラフルで躍動感バッチリ。

チケット、何とかして手に入れないとなぁと。

　またまたこちらも麗しい、かちゃ主演「蘭陵王」、こちらは何とか観劇が叶いそうです。

　そしてそして・・星組2019年の幕開け本公演「霧深きエルベのほとり」の先行画像です。

『サンボル』は結局観に行けなかったのでこの作品は見逃すべからずみたいな。

そして目指すは元旦初日のチケットです、がんばろ。

2018／日本　上映時間126分
監督・原作・脚本：鄭義信
プロデューサー：森重晃、清水啓太郎
企画：清水啓太郎
撮影：山崎裕
照明：尾下栄治
録音：吉田憲義
美術：磯見俊裕
編集：洲崎千恵子
音楽：久米大作
出演：真木よう子、井上真央、大泉洋、桜庭ななみ、大谷亮平、ハン・ドンギュ、イム・ヒチョル、大江晋平、宇野祥平、根岸季衣、イ・ジョンウン、キム・サンホ
パンフレット：★★☆（850円／値段を考えると、もう少し情報量があっても良いのでは）
（あらすじ）
高度経済成長と大阪万博に沸く1970年代。関西のとある地方都市で小さな焼肉店「焼肉ドラゴン」を営む夫婦・龍吉と英順は、静花、梨花、美花の3姉妹と長男・時生の6人暮らし。龍吉は戦争で故郷と左腕を奪われながらも常に明るく前向きに生きており、店内は静花の幼なじみの哲男ら常連客たちでいつも賑わっていた。強い絆で結ばれた彼らだったが、やがて時代の波が押し寄せ……。（以上、より）

予告編はこんな感じ↓

70点

※この記事はに従って書いています。

「気弱な自分を変えようとを習い始めたものの、まったく強くなれない哲男だったが、不思議な焼肉を食べた途端、が憑依してーー？」という内容だと思った…なんて書けば、さすがにそれはウケ狙いだとバレるでしょうし、実際そんなワケではない。つい、こんな無駄な文章から書き出してしまった僕は、今年の11月でもう46歳ですよ（苦笑）。人生に無駄な時間なんてないのにさ、一体何をしているんでしょうね…（遠い目）。まぁ、何はともあれ、がそこそこ気になって、思わず前売り券を購入しちゃいまして。公開から１ヵ月以上経った7月下旬某日、で観てきました。普通に良かったです (・∀・) ﾖｶｯﾀ!

前売り特典はでしたよ。

2番スクリーン、かなり混んでいたような。

お話をザッと書いておくと、次女の梨花（井上真央）と結婚した哲男（大泉洋）がロクに働きもしない上に長女・静花（真木よう子）に未練タラタラだったり、美花（桜庭ななみ）がナイトクラブの社員・長谷川（大谷亮平）と不倫していたり、私立中学に無理矢理通わせられた末っ子の時生（大江晋平）がイジメられた末に自殺したり、知人（日本人）に売ってもらった土地が国有地だった→立ち退きを迫られたりと、あーだこーだあったんですけれども。哲男は静花と再婚して北朝鮮へ行くことになり、梨花は日本に来て苦労をしていた呉日白（イム・ヒチョル）と再婚して韓国へ行くことになり、美花は長谷川と夫婦になって妊娠しましてね。「いろいろありましたな (´∀｀)」ムードでそれぞれ別れて、英順（イ・ジョンウン）が乗ったリヤカーを龍吉（キム・サンホ）が引っ張っていくと、「焼肉ドラゴン」の建物が潰れて、映画は終わってたんじゃないかしらん。

最後はこんな感じでしたな。

なんて言うんですかね、もっと「在日朝鮮人ならではの苦労」が次々と描かれると勝手に思っていたので、哲男と梨花と静花の三角関係的な話とか美花の不倫話とか、決してつまらなくはないんですけど、「この話って在日設定じゃなくても良いのでは」なんて感じたりはしたんですよ。ただ、“濃厚な家族の物語”と考えれば悪くなかったし、父・龍吉を演じたキム・サンホは100点だったし（終盤の「腕を返せー！」は泣けた！）、「哲男と静花がに参加する」という“未来人の視点”を持つ観客的には「やめてぇぇぇぇっ！ヽ(´Д｀;)ノ」とスゲー止めたくなるオチも好きだったのでね、まぁ、観て良かったです。つーか、だそうですが、正直なところ、一応は“外の世界”も映してはいたものの、全体的に世界観がミニマムに見えちゃった→の方が面白いような気がしたので、また再演してくれないかなぁなんて思っております。おしまい。

鄭義信監督による戯曲集。「焼肉ドラゴン」を含む「在日三部作」が収録されているそうな。

ノベライズ版を貼っておきますね。

井筒和幸監督作。とても良い青春映画だと思います (´∀｀) ｳﾌﾌ