無意識 勝利のために性能は進化する
俺と社長の内緒の事情。Situation82
BL要素含みます
おでこに感じるのは紛れもなくサトシの唇の温もりで。
背中に回した俺の手を握るその手は、その温もりとは対照的に少しだけ
………………震えていた。
どう考えても大の大人が、
二人きりで、
抱き合って、
唇とまではいかないけど、どう考えてもこのシチュエーションは
………………おかしいわけで。
和也「あ、…………あの、サト、…………シ」
智「ん、…………ああ、なんだ?」
そのおでこに感じていた温もりが消えて行くと同時に、何故か急に俺の胸の鼓動が高鳴り出す。
俺を見つめるサトシの、その、瞳が、あまりにも濃艶で
その熱い瞳に耐えられず視線を外した俺の瞳に代わりにうつるのは、さっきまで俺のおでこに触れていた
………………あの唇。
和也「いや、あ、その、…………い、今の」
智「まあ、………あんま深く考えるな。欧米じゃ挨拶代わりなもんだし、男同士、減るもんじゃなえだろ」
いや、サトシ、そうじゃなくてさ
和也「そ、そ、そうだ、よね、あははっ」
俺、あまり詳しくは無いんだけど、聞いてもいい?
智「おいおい、まさかの『童貞』じゃあるまいし、何いい歳こいて『おでこ』のキス程度で顔真っ赤にしてやがる」
和也「う、うるさいなっ、赤くなんかなってないし」
智「じゃあ風呂のついでに自分の顔を鏡でよーく見てみるんだな」
和也「むーー、ばーか、馬鹿馬鹿!サトシの馬鹿っ」
智「はいはい、ほら、おこちゃまは先に風呂にどうぞ」
そう言って俺に背中を向けたサトシのその背中を何度もポカポカと叩いても誤魔化せない。
だって、
本当に、
顔が
………………熱くてたまらない。
サトシは当然知らないかもだけど、その、『まさか』だよ。
この歳だし、そりゃあキスぐらいした事はあるよ?
彼女だって当然居たこともあるし、これでもモテたんだよ?
だけど、
………………駄目なんだ。
直ぐに、面倒くさくなるの。
居心地が良くないんだ。
好きな子が出来て、想いが通じあって、でも『いざ』となると俺はそこに幸せを感じないんだ。
翔ちゃんと居る自分が好きで
あの心地よい空気感が
………………居心地良すぎて。
和也「ねえ、サト、…………シ」
俺、変、…………なのかな。
智「今度は何だ?背中を殴ったかと思えば、えらく真面目な顔して」
サトシと出逢って間もないのに、
サトシは俺の会社の社長だって頭では理解してるのに
この場所に、サトシと居るのがね?
和也「やっぱ何でもないや、…………風呂、先借りるね」
来たばかりのサトシの家がね
智「変な奴」
凄く居心地が良いの。
翔ちゃんの家に住んでだ時と同じぐらい心地がいいの。
何故、なんだろ。
あと、さっき聞きたかった、事。
欧米の挨拶って、
おでこにキスなんか、したっけ?
駆け込むように入った浴室のドアを閉めてそっと鏡を覗き込むと、やっぱり俺の頬は
………………赤かった。
和也「もう、何なんだよ、…………サトシの、馬鹿」
そして俺は服を脱ぎ風呂場に入るとシャワーの蛇口を捻って、そっとおでこに手をあてた。
温もりなんて残ってるはず無いのに、さっきのサトシとの事が強く強く頭を掠めて、俺は無意識のうちに
自らの身体を抱きしめた。
和也「男、だよ、あの人」
思えば思うほど
忘れようとすればするほど
あの濃艶な瞳が俺の身体を
………………熱くした。
【必読】無意識緊急レポート
このはなさくやです。
途中、読者さんからのメッセージへのコメントをしたりと
あっちゃこっちゃ寄り道しましたが、
きょうこそ書きます。
>うんと小さかったときや、
>中高生時代などに、
>「ブスだ」などの傷つくことを言われて、
>ずっと抜けない…
>自分に自信が持てない…
>わたしはいい大人なのに…
>もう過去のことなんだから、
>気にし続けるのは自分の問題だ、
>手放さなきゃってアタマではわかってるのに…
ハイ、コレについて。
んでは、いきます。
まず、ブスでもデブでもバカでもチョンでも、
ま、なんでもいいんだけど…
あなたを攻撃してきた相手はですね、
あなたが一番気にしていることに狙いを定めて、
グサッとやってきたわけですよ。
これやられて、アナタ、ショック受けたでしょ?
ここで茫然自失状態、
つまり、思考停止が起きたわけです。
思考が停止すると、
無意識がバカっと開くでしょ?
その無意識がバカっと開いた状態のところに、
連中、あーでもない、こーでもないと、
あなたを意気消沈させて力を奪うような罵詈雑言を、
無いチエ絞って、思いつく限り、ありったけブチ込んだわけです。
バカスカバカスカと。
デブだのブスだのバカだのチョンだの貧乏だの…
で、理性を働かせてよくよく考えれば、ですよ?
これらの、デブだのブスだのバカだのチョンだの貧乏だのって、
単なる形容詞にしかすぎないじゃないですか?
ですから、本来であれば、
これらの罵詈雑言って、
あなたをがんじがらめにするするようなパワーなんて
一切ないわけです。
んでは、何が起きたのか?
ハイ。ではいいますよ?
この無意識がバカっと開いた状態のときって、
理性の力が弱まっていますよね?
この理性の力が弱まっているときって、
理性を働かせて考えられるときであれば、
「は?アンタ何言ってんの?どーでもいいじゃん?」
と一蹴できてしまうようなことを、
あたかも深~い因果関係があるかのように、
ガッチャンコと意味づけできてしまうんです。
ブス=価値がない
デブ=価値がない
貧乏=価値がない
バカ=価値がない
こんなふうに、ニコイチで
あなたの意識の中に刷り込まれたわけですね。
いうなればコレ、一種の催眠ですよね。
そんなわけで、
普段はオトナでしっかりしているアナタであっても、
「負のキーワード」をひとこと言われた瞬間に、
ヘナヘナヘナヘナ~~~~っとなっちゃうわけ。
無力なコドモの意識に、
一瞬で引き戻されてしまう、
ということが起きるということです。
これが、
「アタマではわかってるんだけど、
でも、どうしてもあの罵詈雑言がはりついて脳裏から離れない…」
っていうヤツの正体ですね。
わかるかな~?
要は、マインドコントロールが起きてたっていうことです。
<参考書籍>
この著者の方、
いろいろとトンデモなことをおっしゃるのでちょっとアレですが、
この本に限って言えば参考になるかも。
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無意識について押さえておくべき3つのこと
今朝はとても寒い朝
雪の気配は少しも感じないけど
部屋の温もりはいつになく
冷えた窓を曇らせている
外はまだほの暗く
消えそびれた星が一つ
遠くで輝きを魅せる朝
ぼくは窓辺に身を移し
軽く右手を差し出し目を閉じた
その瞼の中には彼女が見える
そして息を整えながら
無意識のまま人差し指が動く
曇りガラスの中を
ぼくの指は幸せそうに泳いでいる
あたかも待ちわびた朝のように
愛しい彼女の名前を刻みたくて
この指が滑らかな文字を浮かべている
ぼくには見えるよ
たとえ…
どんなに離れた陸奥で
朝を迎えた今でさえ
彼女を感じない朝はない
彼女を思わない時はない
彼女を愛さない心なんてないよ
愛しくて…
愛しくて…
愛しいから
ほら
こんな男でも涙が零れてしまう
誰かに見つかれば笑われるよ
それなら笑われるよ
そして言ってみせる
これ程愛せる彼女にあなたは出会えたか
泣きたいほど愛したい人がいますか
胸を張って言いたい
ぼくには居るよ
とても大切な彼女が
とてもとても大切な彼女が
そう呟くに違いない
窓ガラスの愛しい名前さえ
夜には消えているね
だから…
明日の朝も
この人差し指は休まないよ
彼女への愛を書き留めたいから