ブロガーなら知っておくべきカー用品の3つの法則

先日

仕事を終えて真っ直ぐに

実家へ車を走らせた私

残業続きで疲労困憊だけれど

会社の人から

たらこを１キロも貰ってしまったから

今日中に実家に行かねばならぬ・・・！

さすがに１キロのたらこは

自分ひとりじゃ消化しきれないし

冷凍庫にも入らない

何より先日

明太子を大量に頂いたばかりだ

このままじゃ私

塩分過多になるんじゃなかろうか・・・

それに

冷凍の

チョコレートケーキ的な物も頂いてしまった

本当なら今すぐ家に帰って

ベッドに飛び込みたいくらい疲れているけれど

大至急実家の業務用フリーザーに

ぶち込むのだ・・・！

眠い目を何度も必死に

「クワッ！」「クワッ！」と開きながら

実家への細い道を走っていると

もうすぐ実家

という所で

私の嫌いな光が見えた

それは

実家の近所の窓や外壁を

赤く点滅するように照らしている

絶対パトカーが居る・・・！

しかもパトランプ点灯中という事は

ただの巡回では無さそうだ

この道路は一本道

今は姿は見えずとも

必ずどこかで

パトカーと遭遇するに違いない

慌てて自分の身なりを確かめる

シートベルトおっけー！

姿勢おっけー！

人相おっ・・・いや

疲労困憊で酷い顔だな・・・

たばこに火を付け

ゆっくり速度を落として車を走らせる

あーあ・・・

また・・・

職質かなぁ・・・・・・

何を隠そうこの私

職質にあいまくる人間である

ただ散歩をしていただけで声を掛けられ

夜に流星群を眺めていただけで声を掛けられ

ただ普通に車で走っていただけで

車を停めさせられ

職業から年齢から名前から

「何をしているのか」まで聞かれる

何してるって

理不尽な職質受けてんだよ！！！

一番酷い時期だと

一か月に一度ペースで職務質問を受けていた

そんな私は

もちろん警察が大の苦手

何にも悪い事をしていないのに

頭のてっぺんから足のつま先まで

値踏みするようにジロジロ見て

偉そうに質問をして

ちゃんと答えないと不審がるなんて

とんでもなく横暴な職業の連中だ

社内に居る

元警察のおじいちゃん曰く

「警察は国から権力を与えられた

　やくざみたいだ

　って言われた事がある」

との事

私が知っているやくざのおじさん達は

もっともっと親切で

弱い者には優しかったけどな！？

赤く光るパトランプの明かりを

いや～な気持ちで見つめながら

慎重に車を走らせていると

何やら

不穏な気配に気が付いた

パトランプの明かりの発生源が

なんか・・・・・・

実家に近過ぎない？

少し小高くなっており

実家の向かいの外壁が見えたが

そこが最も光りを映している気がする

あれ！！！？

これまさか！！！！？

目を大きく見開きながら進むと

やっぱりパトカーは

私の実家の斜め前に停まっていた

えぇぇぇえええ！！！？

何！？

なんで！！！？

不可避じゃん！！！

これ１００％不可避のやつじゃん！？

そこ

今から私が車を停める為に

車の頭突っ込む所だから！！！

そしてようやく

私の車のライトで

実家の前が照らされた

・・・・・・・・・・・・・・・えっ

なんか

母の車の前に

警察官が２人立って

母の車を指差してるんですけど・・・？

進んでいるか進んでいないか

分からない程の速度で車を走らせながら

私は考えた

えっと

これは気付かないふりをして

そのままスーーーーッ・・・と通過すべき？

それとも観念して

近付いて車を停めて

警察官と会話をするべき？

え？？？

って言うか

母何したん？

ひき逃げ？

ひき逃げした？？？

本当は

スーーーーッ・・・

っと通り過ぎてしまいたかったが

警察官２人が同時に顔を上げ

向こうはこちらが見えているかどうか

分からないけれど

目が合った気がした

うん・・・

もうこれは諦めるしかないか・・・

時刻は２３時過ぎ

こんな時間に実家の前に

何故パトカーと警官が・・・？

奇妙な気持ちになりながら

パトカーのすぐ後ろに車を停めて

車から降りた私

警官男「・・・・・・・こんばんは～」

私「こ・・・んばんは・・・」

警官女「・・・・・・・（ペコッ）」

夜遅くなので

全員とっても静か

と言うか女性は

非常に愛想が悪い

警官男「こちらのお宅の方ですか？」

私「あ・・・はい

　　実家です」

警官男「あぁ！そうなんですか！

　　　　あ、お車停めますよね

　　　　すみません今移動させますので！」

私「いえそれは良いんですが・・・

　　一体何が・・・・・・？」

明らかに

母の車を覗き込んでいた２人

何も無いはずがない

警官男「あーいえ実はですね

　　　　この付近を通りかかった方から

　　　　「黒のｂｂが道路にはみ出していて

　　　　　見えなくてぶつかりそうになって危なかった」

　　　　という通報が入りまして」

私「・・・・・・・・・・・・・・・？」

母の車を見ると

道路になんて

一切はみ出していない

警官男「場所もこちらで間違いないようですし

　　　　車種と色もナンバーも一致するのですが・・・

　　　　はみ出しているとは・・・」

私「はみ出して・・・ませんね」

警官男「はいそうなんです

　　　　それでどうしたものかと・・・」

なるほど

それでここで話し合いを・・・

警官男「こちらの車はご家族の・・・？」

私「はぁ

　　ちょっと今呼んできます」

警官男「あぁいえ

　　　　ご就寝されているようでしたら」

いや

母気付いてないだけで

間違いなく起きてるよ

あいつ

ほとんど寝ない

怪物みたいな生き物だから！

私「ちょっとー！？

　　警察来てますけどー！！！？」

母「あんだってー？」

私「警察来てるっつーの！！！」

母「どれどれ！？どこに！！！？」

母は昔から

野次馬根性が凄い人間だ

片道３０分掛かる所で火事が起きた！

という時は

全速力ノンストップで走って

火事の現場まで見に行って

写真を撮って帰って来た事もある

私に言わせれば

最低だ

私「お前今野次馬根性丸出しだけど

　　警察が用があるのはお前だから」

母「バカ言ってんじゃないよ～」

馬鹿言ってんのはお前だよ！

私「良いからさっさと外出ろって！

　　（ガチャッ！）」

母「何さ！本当はどこにい

　　・・・・・・・・・・・・・え」

ドアを開けると

そこには既に

先程の警察の男性が立っていた

警察男「夜分遅く申し訳ありません・・・」

母「えっ・・・あたし！？

　　・・・ですか！？」

だからお前だって言ってんだろうが！

警察男「かくかくしかじかこういう事で・・・」

母「はぁー

　　でもあたし車

　　夕方停めてから一回も

　　動かしてないけど？」

警察男「そうですかぁ・・・

　　　　この辺り一応ぐるっと見てみたんですが

　　　　こちらの車の事だと思うんですよね・・・」

母「もっと後ろに下げるかい？」

警察男「いえ・・・

　　　　あそこの敷石の所までが

　　　　こちらのお宅の敷地ですものね」

母「まぁーそうだけど

　　５センチくらいなら下がれるよ？」

警察男「あぁいえ結構です結構です」

こうして

会話をしている母を放置して

たらこを小分けにし始めた私

何か恨みでも買ってるのかなぁー

こんな真っ暗な
中で

『黒のｂｂ』って通報が入ったなら

恐らくジッと母の車を見たのだろう

何かあるとしか思えない・・・

たらこを小分けにして

冷凍庫へ片付けようと思ったが

ふと気付いた

あれ？

母まだ戻ってない？

手袋を脱いで玄関へ行くと

外から母の声が聞こえてきた

母「大体おかしくない？

　　ライト点けて走ってんのに

　　「はみ出してるのが見えなくて危なかった」

　　ってどういう事？

　　普通はみ出してたら見えるでしょ！

　　見えなくて危ないって

　　危ないのはお前の視力だって話でしょ！？」

うわぁ！！！

始まった！！！

母の警察嫌い始まってる！！！

母もまた

私同様警察が大嫌い

何故なら過去に

母はパチンコに夢中になっている最中

バックを置き引きされてしまい

被害者だというのに

警察からは何故か

母が責められるような事を言われ

それをいまだに根に持っているのだ

母「こういう時に他のと比べるのも

　　どうかとは思うけど

　　だったらそこに停まってる車どうなの！？

　　完全に道路に停まってるでしょ！！

　　あれはどうなの！？危なくないの！？」

私「は、早く帰って来なさいよあんた！」

母「だっておかしくない？

　　文句があんなら直接言ってこいや

　　って話でしょ！！？

　　なんで警察だよ！

　　直接こいや！！！」

警察男「あはは・・・えーっといやぁ・・・」

私「すみっ、すみません！？

　　ちょっと！！！

　　いい加減にしなさいよ恥ずかしい！

　　早く中に入りなさいって！」

母「何その「見えなくて危なかった」って！

　　おめぇ人の敷地ん中走ろうとしてんのかよ

　　って言ってやりたいわ！」

私「ただの虫の居所が悪い人が

　　通報したのかも知れないでしょ！？

　　きっと会社で嫌な事とかあった

　　年配層の奴とかだって！」

母「あぁ絶対おっさんだね！

　　若い子はそんなバカな通報しないね！」

何故『おっさん』限定・・・！？

世の一般的に『おっさん』と呼ばれる年齢の

男性の方々に申し訳ねぇわ！

警官男「・・・・・・・・・・・・・・・・」

私「あのすみません！

　　もう帰って頂いて結構ですので・・・！」

母「通報してきた奴にすぐ電話して言っておきな！

　　次は直接こいやって！！！」

やめてよ！

あんたなんで歳取っても取っても

そんなに血気盛んなの！？

そろそろ落ち着いてくれよ！？

母を無理矢理家の中に連れ戻し

３０分ほどしてすっかり落ち着いた母と

この件について話していた

母「いやぁ胸糞悪いわ」

私「まぁまぁ・・・

　　やっぱほらだから車買う時言ったじゃん？

　　ｂｂ自体わりとヤンチャな若い男の子が

　　乗ってるイメージの強い車だし

　　変なのに絡まれる事もあるんだよきっと

　　年齢に見合った車買った方が良かったよね」

母「あたしが何の車乗ってようと

　　そいつには関係ないね！！！」

そらそーだ！！！

私「それにほら

　　ちょっと車の中見たら

　　黒いファーとか見えるし

　　ギラギラしてていかにも若い兄ちゃんが

　　乗ってそうな感じしてんじゃん

　　絡みたくもな・・・・・・」

あ・・・

あれ？

母「どこのどいつだ腹っ立つ！！！」

そう言えば・・・

母の車を

昔私や兄が使っていた

カー用品を駆使して

面白がって

ヤンキー仕様にしたのは私・・・だな・・・？

もしそれが原因で

今回のような事に巻き込まれたんだとしたら

もしかして

真の犯人は

わ　・　た　・　し　！！！！！？

母「あたしの何が気に入らないってんだ！

　　（シュッ！シュッ！（突然シャドウボクシング））」

ただ

母「見付けたらぶん殴って・・・！

　　（シュッ！シュッ！）

　　ぼっこぼこにしてやるわ！！！

　　（シュッ！シュッ！）」

私「・・・・・・・・・・・・・」

若い兄ちゃんよりも

そこらのヤンキーよりも

圧倒的に好戦的で

一番関わっちゃいけない人に

いちゃもん付けちゃったみたいですけど

大丈夫ですかぁぁぁあーーー！！！？