吹奏楽、さー、新展開。

「数年前まで、広尾学園は渋々の滑り止めでした。でも、今は、第一志望校になりました。その一番の理由は、専門性の高い授業を受けることができるからです。つまり、差別化を徹底した。例えば、渋々は良く言えば放任主義、悪く言えば放置主義。それに対し、広尾学園は生徒一人一人をプロファイリングするように個々に合ったフォローをする。インターナショナルコースや医進サイエンスコースなど、唯一無二のカリキュラムを設けることによって、広尾学園の特徴を際立たせることに成功しました。今年も確実に受験生は増えるでしょう。結果、合格偏差値も上がります。だから、予想するのは難しい。とにかく、説明会に行って、直に見て、感じることです」

塾の説明はこのような感じでした。

そうなのです。

いくら、熱心に広尾の良さを説明されても、ネットや雑誌で調べて見ても、この目で見ないことには何もわからないのです。

なぜなら、ネットには必ず悪口の書き込みもあるじゃないですか。

良さそうだな〜。と、思っても、そういった良くない書き込みを見てしまうと、やっぱり良くないのかな〜って思ってしまう。

特に、広尾学園のような、新しいことにチャレンジする学校に対しては、批判的な書き込みも当然のように多くなります。

それに一喜一憂するのは、ただ、疲れるだけです。

自分の目で確かめましょう！

だから、

学校説明会に行こう！

てな訳で、

昨年の１１月に行きました。広尾学園の学校説明会。

正式名称は、『学校法人順心広尾学園』。

今年、創立１００周年を迎えた伝統校です。

2007年に廃校寸前だった学校の改革を断行。

共学化し、２００９年には各分野のプロ（大学教授や企業の研究者など）を招き、専門に特化したキャリア教育をスタートさせました。

日本で最初にICT教育を始めた学校でもあります。

インターナショナルコースはそれほど珍しくはないと思いますが、中１から医進サイエンスを専門的に学ばせると言うのは、かなり大きな決断だったでしょうね〜。

説明会、相当長かったですけど、行ってよかったです。

で、よかった点。

広尾駅から徒歩３分。と、ありますが、実際は地上に上がってすぐ横。

校舎の目の前にランボルギーニの日本本社。かっこいい。

校舎の後ろ側の高台には、超高級マンションの代名詞、東京の超高級マンションのランドマーク、広尾ガーデンヒルズのマンション群が整然と並んでいる。景色として見ても美しい。おしゃれ。

治安最高！

校舎というよりは商業ビル。見上げてビルの側面に学校のロゴと「広尾学園」とあるのを見て初めて学校だとわかる程度。

校門なし。小さな入り口横に控えめに「広尾学園」とありますが、これも目立たない。押しが強くない感じが嫌いじゃない。

エントランスに入ったらすぐカフェテラス。 

広い廊下を進むとカフェテラスのすぐ奥には大きな欅坂のある中庭が見え、その奥に広尾ガーデンヒルズが見える。やっぱりおしゃれ。

さらに廊下を奥に進むと、でっかいはめ込みのガラス窓の向こうには半地下になったアリーナが見える。構図がまたおしゃれ。

建物地下に案内され、港区立図書館？と、勘違いしてしまいそうなほどの立派でキレイな図書館がドーン。すごい設備です。

入りて〜な〜っと思いながら、会場であるアリーナに入ると、すでにものすごい人。

席に座り、時間が来るとすぐに説明会開始。

ここまで、全くのノンストレス。

仕切りバッチリ！！

何ですか？一流企業の会社説明会ですか？

トイレめちゃキレイ。

で、ここまでで良くない点。

９階建のビルなのに、エレベーターたったの３機。

これ、いくら何でも少なすぎでしょ。

生徒は、階段を使え！ってことなのかもしれんけど。

グラウンドは体育館の上にミニサッカー１面程度。

プールはない。

でも、これくらいは許容範囲です。

説明会そのものは午後２時から始まり、ビデオ上映に始まり（これ、結構ガッツリ見ることになります）、校長先生、教頭先生、医進サイエンス、インターナショナル、本科（普通科のこと）クラス別の先生の説明があります。どれもガッツリ。

部活の説明なんかもありました。

実は、部活も強い。

チアリーディング部（女子のみ）とダンス部（ほぼ女子しかいない）、吹奏楽部は全国でもかなり上位のレベル。

女性上位なのかしら？

トータル２時間。

しかし、どのお話もわかりやすく、明瞭。みなさんお話し上手。

疲れましたけど、眠くはならない。

だって、テンちゃんが熱心に聞いてましたもん。

それから、各教室に案内されるのですが、３０〜４０名が一つのグループになり、それぞれのグループが同時に別々の場所に移動して説明をしてくれるので、順番待ちもありません。

そして、途中で気づいたのですが、ボランティアで参加している生徒の姿がほぼいな�
��。

唯一いたのが、医進サイエンスクラスの生徒だけが使うサイエンスラボと呼ばれる電子顕微鏡がずらりと並んだ実験室に、白衣を着た女子生徒が一人いたこと。

その生徒は教室の説明をしてくれます。

そして、終わり。

時すでに午後５時。計３時間。

かなり濃くてみっちりな３時間で疲れまくりましたけど、なんだろう・・・・・・。お腹いっぱい大満足。来てよかったな〜。

そんな学校説明会でした。

そして、

広尾学園に通っているお子さんがいる知人にその時の話をしたら、なるほど、生徒さんが説明会にいなかった理由を教えてくれました。

「広尾学園の先生が常々、生徒に言っているのが、『先生をとことん利用してください。学校にある施設を利用できるだけ利用してください。先生は生徒のために存在しています。だから、勉強のための準備は先生がします。必要な資料は先生が集めます。疑問があれば先生に聞いてください。先生をとことん利用してください』これは私たち親にも言う言葉。だから学校説明会は先生がやるから生徒は研究をしてろ！学生がやるべきことをやりなさいってことだと思う」

「へ〜」

それが、生徒にとって良いことなのか良くないことなのか生徒にならないとわかりませんが、私が学校説明会に行って感じたことは、

自分が中学生の時は、人生で一番学校が嫌いな時期だったな〜。

こんな学校があるなんて、今の中学生が羨ましいな〜。

でした。

でも、なにぶん、新しい取り組みをしている学校なので、この学校を卒業した生徒たちが、将来、どのような人間になるのか？

それは、これからだと思います。

それを、テンちゃんを通じて見てみたいのか？

自分の娘がこの学校に通ったらどうなるんだろう？

ある意味、一番、わからない。

これも、正直な感想です。

では、明日は、

テンちゃんの中学校で初めての保護者懇親会がありました。

そのことについて書きたいと思います。

最後まで読んでくださってありがとうございました。